「昔から気になっていたけれど、今まで手を出してこなかったゲーム」、そんなタイトルを今こそプレイする──それが“死ぬ前に遊ぶ名作”シリーズです。今回選んだのは、1998年にPlayStationで発売された名作RPG『マール王国の人形姫』。
“ミュージカルRPG”という個性的なジャンルに分類され、プレイ時間は約14時間とコンパクト。気軽に楽しめる作品として、今でも一部で根強い人気を誇ります。
この記事では、初見プレイヤーの視点から感じた魅力や注意点をレビュー形式で紹介します。
『マール王国の人形姫』とは?ミュージカルとRPGの融合が魅力
まず注目したいのが、本作が打ち出している独自のジャンル「ミュージカルRPG」です。ストーリーの要所でキャラクターが歌いながら心情を語る演出は、まるで舞台を見ているかのよう。すべての楽曲にフルボイスがついており、演出面でのこだわりが感じられます。
音楽の力で感情移入を促す作りは、他のRPGとは一線を画しています。1990年代のRPGの中でも、特に個性的な作品といえるでしょう。
戦闘システムはシンプルなシミュレーション風RPG
『マール王国の人形姫』の戦闘は、シミュレーションRPG風のマス目バトル。ユニットを移動させながら攻撃するスタイルで、ファイアーエムブレムなどに親しんだ人には馴染みやすい形式です。
とはいえ、戦略性はほどほどで難易度は控えめ。RPG初心者やライトユーザーにも優しい設計です。バトルがストーリーのテンポを妨げない程度のボリュームなのも好印象でした。
ストーリーはわかりやすく、登場キャラも魅力的
物語は王道でありながら、感情の流れが丁寧に描かれています。主人公・コルネットと人形のクルルを中心に、心あたたまるストーリーが展開。難解な設定や専門用語がないため、誰でも理解しやすい内容です。
ラストは少し切ない?印象に残る結末
終盤には意外とシリアスな展開もあり、切なさを感じさせるラストが印象に残りました。好みが分かれる部分かもしれませんが、個人的にはストーリーの奥行きとして受け止めました。
プレイ時間は約14時間、短編RPGとして優秀なボリューム
本作のクリア時間は約14時間前後。短すぎず長すぎず、ちょっとした休暇や週末のプレイにぴったりなボリュームです。
だれることなくサクサク進められるテンポ感は、忙しい現代人にとってもありがたいポイント。短編RPGとしては非常に完成度が高いと感じました。
初見でもしっかり楽しめる、今なお輝く名作RPG
『マール王国の人形姫』は、今遊んでもその独特の世界観と演出が新鮮に感じられる作品です。ミュージカルというジャンルが珍しいこともあり、初見でも強く印象に残るゲーム体験になりました。
懐かしさと新しさが同居する、不思議な魅力を持った名作。未プレイの方は、ぜひこの機会に触れてみてください。
『マール王国の人形姫』をチェックする
気になった方はぜひチェックしてみてください。
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