「名作だけど、今までなんとなく手を出してこなかったゲームを今さら初プレイしてみる」という個人的な企画。今回は、1998年にPlayStationで発売された伝説のRPG『ゼノギアス』をプレイしました。
発売元は当時のスクウェア(現スクウェア・エニックス)。ディスク2枚組という大ボリュームで、今なお多くのファンに愛されている一本です。
初見でのプレイ時間は約53時間。結論から言うと、かなりのめり込んでしまいました。
ストーリーは難しい。でも気になるから進めたくなる
まず何より印象的だったのが、ストーリーの濃さ。哲学、宗教、遺伝子、輪廻転生……とにかく情報量が多くて、一度じゃすべてを理解するのは正直難しいです。
特に「ガゼル法院」が出てくるあたりからは、用語も展開も急に難解になってきて、頭が追いつかない瞬間も多々ありました。
でも、それでも気になって先に進めたくなる。物語の核心に触れたいという気持ちがプレイを後押ししてくれました。今思えば、「大事そうな単語や展開はちゃんとメモしておけばよかったな」と思います。
ロボットRPG…だけじゃない
本作のバトルでは「ギア」と呼ばれるロボットに乗って戦うのが特徴ですが、プレイして感じたのは、思っていたほど“ロボットもの感”が強くなかったこと。
ギアはもちろん重要な存在ですが、それ以上に人間ドラマやキャラクターたちの心情が丁寧に描かれていて、むしろそこに惹かれました。
子どもの頃、ロボットアニメにあまりハマらなかった自分でも、すんなり入り込めたのが意外でした。
Disc2の展開にはびっくり
ネットでも話題になる「Disc2の構成」。実際にプレイしてみると、その落差には驚きました。
Disc1ではイベントシーンがしっかり作り込まれていたのに、Disc2ではナレーション中心の“紙芝居スタイル”に。正直、最初は「えっ、これで進めるの?」と思ってしまいました。
ただ、語られる内容自体はすごく濃くて、物語の核心を一気に見せてくる感じは迫力がありました。あくまで演出面の変化であって、作品としての魅力は損なわれていないと思います。
一度クリアしたのに、また始めたくなる
ゼノギアスって、プレイし終えても「まだ理解しきれてない気がする」と感じてしまうんですよね。でもそれが逆に、「じゃあもう一周してもっと深く味わってみようかな」と思わせてくれます。
用語の意味、キャラクターの行動、セリフの意図。知った上で見直すと、また違う印象を受けそうです。こういう「繰り返し楽しめるタイプのゲーム」、なかなかないんじゃないでしょうか。
まとめ:今からでも遅くない、語り継がれるRPG
『ゼノギアス』は、ストーリー重視のRPGが好きな人にとっては、間違いなく刺さる一本。たしかに難解ではあるけれど、そのぶん世界観に引き込まれる力も強いです。
初見でここまで心を動かされるとは思っていませんでした。
まだプレイしたことがない人にも、ぜひこの濃密な物語に触れてほしいです。
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